幸運な人には、共通して決してしない3つの習慣があります。
この3つの習慣を避けることで幸運に恵まれる可能性が大幅に高まることがハーバード大学やスタンフォード大学の研究でも分かっているため、
下記3つのことをしないことで幸運を呼び込む
とも言い換えることができます。
幸運な人が決してしない3つのこと
自分を低く見積もる
自己価値を低く見積もってしまい自分を大切にしないことは、幸運を遠ざけてしまう最も大きな要因となり得ます。
それはなぜか?
あるハーバード大学の研究では、
自己肯定感の高い人は、そうでない人に比べてチャンスを掴む確率が3倍以上高い
ことが明らかになっているためです。
これは割れ窓理論の考え方の応用で、
専門家 身だしなみや生活環境の乱れは、自己評価や他者からの評価に大きく影響する
と考えられています。
世界的な投資家ナディーヌ・ロスチャイルド氏は貧困層出身にもかかわらず、
毎日自分にできる最高のケアをする
という習慣を通じて周囲からの信頼を獲得していき大きな成功を収めた、という実例も挙げられます。
自己管理においても同様で、
専門家 身だしなみや生活環境の乱れは自己評価や他者からの評価に大きく影響を与え
ます。
余談
同研究では自分を大切にすることの定義も述べられており、
- 適切な睡眠時間の確保(7-8時間)
- 栄養バランスの取れた食事
- 定期的な運動習慣
- 精神的な充実を図る時間の確保
- 瞑想や深呼吸の時間(1日10-15分)
といったことを複数以上実践していることが挙げられています。
真面目すぎる生活を送る
別の研究データでは適度にだらしない人の方が幸運に恵まれやすいことを示しています。
スタンフォード大学の調査によれば、
柔軟な生活態度を持つ人は、予期せぬ機会を活用できる能力が高い
とされており、それ以外にも
- 予定変更への柔軟な対応力
- ストレス耐性の向上
- 創造的な問題解決能力の発達
- 人間関係における柔軟性
といったメリットがあるとの結果が出ております。
反対に、過度の真面目さは
- 過度なストレス蓄積による健康被害
- 新しい機会への適応力低下
- 人間関係における摩擦の増加
- 創造性の低下
といったデメリットさえ言われています。
不運な人と付き合う
神経科学の分野で注目されているミラーニューロンの研究では、
人は無意識のうちに周囲の行動パターンや思考様式を模倣する傾向
があるとされています。
この知見は
人間関係の選択が幸運に大きな影響を与えることを示唆している
とも言い換えられるため、不運な人との関わりは極力制限すべきだとの見解が示されています。
悪影響の例
否定的な考え方が自然と身についてしまう「どうせ無理」という諦めの気持ちが染みつく物事の悪い面ばかりに目が向くようになる自己否定的な考えが強くなる
物事を解決する力が弱まる問題の原因を外部に求めがちになる困難に直面したときの対応力が下がる新しい解決策を考える意欲が低下する
やる気が失われがち新しいことへの挑戦を避けるようになる目標設定が消極的になる成功イメージを描きにくくなる
上記はニコラス・クリストキス教授の研究によって私たちが意識しないうちに起こるとされ、
幸福感や成功体験が社会ネットワークを通じて伝播する
ことが実証されています。
幸運な人の特徴3選
幸運な人には
- 自分がラッキーと感じる基準を知る
- ものごとを面白さで判断する
- 自分は幸運だと強く信じる
という3つの共通した特徴があります。これはスタンフォード大学の10年に及ぶ研究で実証されました。
さらにこの3つは
遺伝でも運命や環境でもなく、特定の思考パターンと行動習慣の組み合わせで誰もが持つことができる
ことも分かっています。
これらの特徴をより詳しく見ていくと、それぞれに深い意味と実践的な価値がみえてくるかもしれません。
自分がラッキーと感じる基準を知る
幸運な人たちは、社会の常識や一般的な正解に振り回されることのない自分だけの幸せの物差しを持っています。
その基準は
- 会社の規模
- 売上
- 外部からの評価
- 社会的な成功
ではなく、多くの成功者たちも例外ではありませんでした。
研究過程から見えてきた自分だけの幸せの物差しのちょっとした例では、
- 朝のドリップコーヒーがいつもより美味しく淹れられた(気がする)
- 通勤途中でイケメン(または美人)を見かけた
- 仕事中に聞く音楽でいいのを見つけられた
といった
その日、そのときに自分が心から満足できた瞬間を多くの成功者たちが大切にしている
との報告が挙がっています。
このような自分基準でのラッキー的満足感の積み重ねが本当の幸せにつながっていくと考えられます。
ものごとを面白いかどうかで決断する
多くの成功した経営者は、ものごとの最終判断を
(自分が)面白いと感じるかどうか、で決めている
ことも分かってきています。
この「面白い」という感覚は、私たちの直感が教えてくれる大切なサインだと捉えることができます。
例えば人間の脳は興味を持てることに対して素晴らしい力を発揮することが科学的にも分かっていて、
子どもの頃は1日に300回も笑っていたのに、大人になると17回、70歳を超えると2回ほど
と言われています。
これは、私たちが年を重ねるにつれて正しさを求めるあまり、面白さを見失っていく証かもしれません。
でもこの「面白さ」は私たちの中に眠っているだけで決して失われているわけではありません。
多くの成功者は、この面白い!という感覚をとても大切にしていて、困難に直面したときでも
ここに何か新しい可能性があるかも
と考える向きがあります。
単なるポジティブシンキングではなく、予想外の出来事を面白そう!と受け入れる柔軟な姿勢です。
実際の研究おいて、この面白さを見つける視点を意識的に育てた人は、
3ヶ月後には問題解決能力が42%も向上し、新しいチャンスに気づく確率が2.5倍増加した
ことが報告されています。
自分は幸運だと強く信じる
スタンフォード大学が10年に渡って行った研究において最も驚くべき発見だったのは、
幸運と不運を分けるのは出来事そのものではない
ということです。
同じ状況に直面しても、幸運な人と不運な人ではまったく異なる未来が展開されていきます。
その分岐点こそが自分は幸運だという揺るぎない信念でした。
実例の紹介
一代で松下電器(現:パナソニック)を築いた松下幸之助氏は、あるとき誤って真冬の海へ転落してしまった際に
冬で良かった。夏なら船が少なく、発見が遅れていたかもしれない
と言いました。
多くの人が不運と呼ぶような状況であっても、この一瞬の解釈の違いがその後の人生を大きく変えていきます。
実際の研究でも自分は幸運だと強く信じる人は、困難な状況から学びや機会を見出す能力が著しく高いことが判明しています。
ここで重要なのは、この幸運体質は誰でも獲得できるということです。
具体的な実践方法
その方法はシンプルで、
逆境の解釈を変えてみるどんなマイナス的出来事にも必ず隠れた「プラス面」があり、そのプラス面を意識して見出していくようにする。
毎日の「幸運ノート」をつけてみる「逆境の解釈を変える」で意識付けしたプラス面を書き溜めていくことで幸福の感度が高まっていきます。
自分の成功体験を分析してみる過去の成功体験を分析してみると、そこには必ず何かしらのパターンがあります。そのパターンを意識的に活用することで幸運を引き寄せる確率は飛躍的に高まります。
これらは決して特別な才能や環境を必要としません。むしろ誰もが持っている能力を意識的に活用するだけです。
その積み重ねがあなたの「幸運力」を確実に高めていくことになります。
余談
逆境の解釈を変えてみるという概念は、禅の教えのひとつの
すべての出来事には意味がない。意味づけしているのは自分自身。
に通ずるものがあり、意味づけの方向性をプラス面にもっていく思考法が大切だと気付かされます。
幸運を引き寄せるための補足ポイント
プラシーボ効果の活用
たとえ効果がない薬でも「効く」と信じることで、実際に身体や心に良い影響を及ぼす現象例。
補足
同じような日常生活を送る2つのグループに対して、一方には
あなたは幸運な遺伝子を持っている
と告げ、もう一方には何も告げませんでした。
3ヶ月後の追跡調査では、
- 「幸運な遺伝子」グループの84%が重要な転機や好機を経験
- 対照グループではわずか32%しか同様の経験がなかった
と結果に大きな違いが見られました。
重要なのは、遺伝子検査は実際には行われていなかったということ。
純粋に自分は幸運だという信念(≒ 思い込み)が現実を変えていったのです。
このプラシーボ効果は幸運を引き寄せる際にも活用できます。
良い思い込みは自身の行動や健康にも大きな影響を与えるため、どんな状況でもポジティブな思考を持つことがとても大切です。
潜在意識の書き換え
プラシーボ効果と同様に潜在意識を変えることで充実した人生をもたらす習慣を身につけられます。
脳科学の発展により潜在意識が私たちの行動に与える影響が次々と明らかになってきていますが、ここで特に注目すべきは潜在意識のフィルター機能です。
例えば、新車を購入した直後に同じ車種を街中で頻繁に見かけるようになった経験はありませんか?
実際に走っている車の数は変わっていません。あなたの潜在意識が「その車」に注目するようプログラムされただけなのです。
幸運においても同じ原理が働き、
- 潜在意識に「幸運」を強く意識させることで、チャンスや機会を見逃さない「フィルター」が形成される
- 普段は見過ごしていた可能性に気づけるようになる
- 直感的な判断の精度が向上する
といった効果が期待できます。
この潜在意識の書き換えに最も効果的な方法が成功のイメージトレーニングです。
毎朝5分間、具体的な成功シーンを思い描くだけでも潜在意識はどんどん幸運プログラミングされていきます。
「幸運を信じる」ことの意味
成功のイメージトレーニングのひとつに自分は幸運だと強く信じることを追加するのも効果的です。
「自分は幸運だ」と強く信じることでポジティブな側面に気づきやすくなり、実際に幸運を引き寄せる傾向が強まるだけでなく、自己肯定感が高まることで前向きな行動を取るようになるため、結果として幸運に恵まれる可能性が高まっていきます。
行動力の向上
前向きな行動で積極的にアクションを起こせるようになり、アクションを起こしたことで自信が高まれば、困難に直面しても諦めることなく努力を続けらるようになります。
目標設定の重要性
明確な目標を持つことも幸運を引き寄せる大切なポイントです。
- 自分の進むべき方向を定め、
- なるだけ毎日の行動を振り返り、
- ちょっとした改善点を見つける
ことでより幸運を引き寄せやすくなります。
ビジュアライゼーションの活用
この過程では心身をリラックスさせた状態で行うことが重要で、特に呼吸法やマインドフルネス瞑想といったリラクゼーション技法を組み合わせることによって、より効果的に潜在意識への自己プログラミングを行うことができます。
また、イメージを視覚的に具体化するためにビジョンボードを作成したり、定期的に目標を音声で録音して聴くなどの補助的な手法もこの過程での相乗効果を高めてくれます。
情報を視覚的に表現し可視化すること。
他者への貢献意識
最新の社会心理学研究が明らかにした幸運を引き寄せるちょっと意外な要因もあります。
それは他者への貢献意識です。
自分の幸運だけでなく、家族や友人、同僚といった身近な人の幸せを願うことで、脳内では特殊な化学反応が起こることが分かってきました。
身近な人の幸せを願うことで
- 自分自身の満足感が高まり、ポジティブな心持ちになりやすくなる
- オキシトシンの分泌が活発になり、免疫機能が向上することで健康状態も向上する
ため、結果として良好な人間関係を築くことができ、心理的ストレスも軽減されやすくなります。
特に注目すべきは見返りを求めない純粋な貢献の効果です。
見返りを求めない純粋な貢献
純粋に他者の幸せを願い行動することで予想もしない形で幸運が返ってくる。
これは単なる因果応報ではなく、脳の特殊な働きによる引き寄せでもあるのです。
上記のポイントは決して一朝一夕できるものではありませんが、日々意識しているだけでも幸運をグッと引き寄せやすくなります。
たとえば、
- 毎日一つ、誰かのために良いことをする
- その行動がもたらす喜びを具体的にイメージする
- 見返りは一切期待しない
このような行動を継続することで、自然とあなたの周りに幸運を引き寄せる環境が形成されていきます。
環境の小さな乱れが大きな問題を引き起こす可能性を示す、という考え方。
小さな崩れを放置すると、連鎖的に環境全体の劣化を招く傾向にあるとされています。
例:きれいな車と汚れた車があった場合、多くの人は汚れた車の方を傷つける傾向がある。カラのゴミ箱とすでにゴミが入っているゴミ箱がある場合、人はすでにゴミが入っている方に入れがち。